2008年3月29日土曜日

Innovation_ANIMATION XABUNGLE

このANIMATIONの設定はかなりシリアスなものだが、全体的に笑いありの楽しいANIMATIONに仕上がっている。

例えば、イノセントの仕掛け人として暗躍するブレーカー、ティンプ・シャローンはとてもクールな反面おっちょこちょいなことをしたりする。(葉巻をくわえて格好良く決めていたのに、タバコの先が鼻について火傷!何もなっかたかのように下で鼻を舐めて冷やしたり)
ティンプについては声優の田中崇(銀河万丈)の声がバッチリ合っていてこの声も一役かっていると思う。

実はこのANIMATIONを制作するにあたり「誰も死なない作品」をコンセプトにしたことがこのようなANIMATIONになったのじゃないでしょうか。(最初にジロンの両親が殺されているのに!?アーサー・ランクは?そこはいいのかな)
なので、死んじゃうようなシーンでもしっかり?生きいてます^^;
これは当時の富野ANIMATION作品としては珍しいANIMATIONです。

このANIMATIONROBOT_ANIMATIONとしても新しいことをいくつか試みている。
主人公メカのXABUNGLEから別の新型メカWALKER_GALLIARへと乗り換える「主役機の交代劇」だ!だってANIMATIONのタイトルが「XABUNGLE」なのに変わるんですよ!
後にXABUNGLEWALKER_GALLIARをいいとこ取りしたBURAGGARIが的メカとして登場など異例の展開に!
まあこれには試みの裏に企画段階での変更で主役のXABUNGLEが世界観に合わないからというのも合ったみたいです。他に主人公達の暮らす大型戦艦IRON GEARも最初は宇宙空母という設定だったらしい(このIRON GEARは変形して巨大ROBOTになるんです)
 そしてこのXABUNGLEは物語の最後まで順主役メカとして登場している。これはこのANIME以降REAL_ROBOT_ANIMATIONの定番となった「量産型の主役メカ」的パターンを創った。

そんな背景にも関わらず全体的にまとまりを見せたこのANIMATIONは1983年に劇場版「ザブングル グラフィティ」として総集編として上映。
しかし90分という時間に「まともな総集編は無理!」ということで、さらにドタバタの爆笑総集編!?となる。
「TV版でのアーサーの死とエルチの失明が、作品全体のムードに対して後味の悪い物として心に引っかかっていたため」とコメントし、こちらではアーサーは死んでおらず、エルチの目も治療するということで、めでたしめでたしのスッキリ_ANIMATIONです。

0 件のコメント: